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◇還元鉄生産の現状と将来の展望 (19)
=韓国は新製鉄法、高炉法の新増設進展
[POSCO]
[プロセス]Finexプロセス、[概  要]1995年10月に浦項製鉄所内のCorexプラント操業で得たノウハウを活かしてFinexプロセスと呼ばれる独自の製鉄プロセスを開発。2002年8月にFinexプラントに付帯するブリケッティング・プラント(年産50万トン)を完成させた。Finex法によるデモ・プラント(実証炉、年産50万トン)が2003年5月29日に完成しホット・ランした。デモ・プラントの操業結果を得て、同社は2004年8月に商業プラント(年産150万トン)の建設に着手、2006年12月の完成を目処に建設を進めている。
POSCOは年産5,000万トンメーカーへの飛躍を視野に拡張を図る。このうち韓国の国内で3,400万トン体制を構築する。これを超える拡張については拠点を海外に求め、インド、ブラジル、中国で高炉一貫製鉄所の建設構想を進めている。
このうちインド(POSCOインド製鉄所)ではその具体化を一歩進めた。インド国内の承認を取り付け、「POSCOインド製鉄所」実現に向けて動き始めた。POSCOはブラジルでもリオドセと共同でスラブ工場の建設計画を進めている。
一方、POSCOはブラジルにリオドセ社とのJVで「コブラスコ社」(ペレット生産会社)を持つ。ベネズエラの還元鉄工場(POSVEN)は2004年にテキント、シドールの両グループに売却し、還元鉄事業から撤退した。

[韓宝鉄鋼工業]
[プロセス]Corex、Midrex、[概  要]韓国西海岸の牙山湾に面した唐津にCorex、Midrexを上工程に持ち、電炉製鋼で棒鋼、熱延鋼板の生産設備がある。建設途上の1997年1月に法定管理の適用を申請し倒産。その後、POSCOが経営を請け負い再建を目指した。
その間、USスチール(米国)、ホーゴベンス(オランダ、現コーラス)、ニューコア(米国)などの米欧製鉄会社が訪れ、買収観測が流れたが、結果的には実現せず。韓宝はその後、韓国資産管理公社の管理下に移され、資産売却入札が数度、行われたが、いずれも売却条件と合わず流札となった。
また、いったんは有力視されたAKキャピタルへの売却も破談に終わり、長期間にわたって経営者不在の状態が続いたが、2004年にの現代ハイスコとINIスチールの現代自動車グループ両社が資産を分け合う形で買収し決着をつけた。
冷延工場は現代ハイスコが買収し、残りの棒鋼、熱延工場はINIスチールが取得。上工程にあったCorex設備はインドのエッサール・グループに売却されたとみられている。
なお、韓宝鉄鋼工業の釜山工場は97年の倒産後、唐津工場と分離し、(株)韓宝として再出発したが、2002年に日本の電炉大手で、米国、タイなどにも海外拠点を置く大和工業が買収した。2002年10月に社名を「ヤマト・コリア・スチール・コーポレ−ション」に変えた。

[現代自動車グループの高炉建設構想]
[プロセス]高炉
現代自動車グループは韓宝鉄鋼業の隣接地を埋め立てなどによって敷地を広げ、そこに高炉一貫製鉄所を建設するとの構想を発表した。構想では年産350万トンの出銑能力を持つ高炉を2基設ける計画で、現代自動車グループの所要鋼材を賄い、現在、POSCOなどからの鋼材調達を内製化する考え。
( 佐藤 )
last modified : Mon 05 Sep, 2005 [10:18]
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