テックスレポートは2023年12月12日に“ガス年鑑2023年度版”を発刊いたしました。
カーボンニュートラルへの移行期に重要な役割を果たすと位置づけられるLNGへの引き合いは、より一段と強まっています。こうした引き合いを受け、既にLNGの一大生産国となった米国では2023年も複数のプロジェクトが最終投資決定に到達しました。同国にはまだ計画中のプロジェクトが複数存在し、既存プロジェクトでも拡張への動きが確認されています。
消費国側ではロシア産ガスへの依存低減を図る欧州で浮体式貯蔵再ガス化設備(FSRU)を用いた複数のLNG輸入基地が稼働を開始しました。2023年にはフィリピンで新たにLNGの輸入が開始されるなど新興国でも導入が加速しており、日本の需要家においても米国やアジア、中東など新たな調達先を獲得する動きが出始めています。
ガス年鑑2023年度版では、国内のLNG基地や電力・ガス事業者のLNG契約状況に加え、世界の動向を2023年9月頃までの情報をもとにアップデートしました。緊急時に備えた余剰LNG確保への動きや、脱炭素に向けた合成メタン導入への動きなども説明しています。
LPG編では業界の最新トピックスに加え、LPG元売り各社の輸入実績や販売状況、受入設備の概要などをまとめました。
統計類については、2023年6月までの日本のLNGおよびLPG輸入実績をソース別・税関別ともに確定値・確報値で掲載しました。中国や韓国、台湾、インド、インドネシア、米国など注目度の高い国の輸入・輸出実績も盛り込んでいます。
ガス年鑑 2023
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